「ジレンマ」と『痛み』

股関節、腰、膝の長引く痛みに
悩まされている方、
「早く『痛み』が消えて欲しい」
と思っていることが
ほとんどだと思います。

しかし、中には、
「『痛み』が消えてしまっては困る」
と思っている場合もあるのです。

これは、
本人の自覚なしに、
無意識にそう思っていることが
あるのです。

それが、
『痛み』の解決を遅らせている
原因となっている場合があります。

例えば、
『痛み』があるということで、
周囲の人が優しく接してくれて、
それを「とても心地良い」と感じると、
その“心地良さ”が欲しいために
「『痛み』があっても良いかな」と
思ってしまう場合があります。

すると、
『痛み』と縁を切れなくなってしまい、
『痛み』が長引く原因となることがあります。

つまり、
「『痛み』に苦しんでいても、
 『痛み』を手放したくない!!」
という状況です。

この状況はまさに、
「ジレンマ」に陥っている状況です。

「ジレンマ」とは、
2つの選択肢を選ばないとならないとき、
どちらを選んでも不利益になるという、
困ってしまう状況です。

先ほどの例では、

①『痛み』を解決させると、
 周囲からの優しさが得られなくなる

②周囲からの優しさを得ようとすると、
 『痛み』を抱え込むことになる

①も②も、
どちらを選んでも
不利益が生じてしまいます。

「ジレンマ」の状況は、
心身ともにスッキリしない、
「ストレス状態」です。

「ストレス状態」は、
『痛み』を持続、悪化させます。

勤務先の病院で担当していた患者様に、
次のような方がおられました。

股関節痛のため、
人工股関節全置換術(THA)を
施行された女性です。

手術後も長引く強い『痛み』に
辛い思いをしていますが、
早く退院したいと思っています。

この方は、ご主人から、
次のように言われていました。

「(この女性の)世話をすることはできないから、
 完全に治してから退院して欲しい」

また、病院からは、
次のように言われています。

「ある程度良くなったら、
 退院を考えて下さい」

そして、この方は、
入院中に『痛み』が
完全になくなる可能性は全くないと
思い込んでいます。

このような状況により、
この方は、
次の2つの選択肢の間で、
「ジレンマ」に陥ってしまいました。

①多少『痛み』が良くなると、
 退院しないとならなくなり、
 主人に迷惑をかけてしまう

②強い『痛み』が続けば、
 入院し続けることができるが、
 『痛み』で辛い思いをすることになる

つまり、
「強い『痛み』に辛い思いをしているが、
 強い『痛み』がなければ困る」
という状況です。

したがって、
「ジレンマ」に陥り、
「ストレス状態」となり、
『痛み』は持続、悪化していくようになります。

この方は、
『痛み』を抱えながら
退院することを決断しましたが、
この決断をしてからは、
『痛み』は少しずつ良くなっていきました。

股関節、腰、膝の長引く痛みに
悩まされている方、
以上のような「ジレンマ」に陥り、
『痛み』を無意識に抱え込んでいないか、
チェックしてみてはいかがでしょうか??

もし、「ジレンマ」の状況がありましたら、
それを解決させると、
『痛み』が改善していく可能性が
あると思います。(^^)/

 
 
※この記事は、
 『Feuno』オフィシャルブログ
 「股関節、腰、膝の痛みで、人生バラ色!」に
 2014年12月6日に投稿したものです
 
 
股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ