膝の変形は『痛み』の原因ではない~人工膝関節~

現在、勤務先の病院で、
変形性膝関節症に対して、
人工膝関節全置換術(TKA)を行った患者様の
リハビリをさせて頂いています。

この方は、
70代の女性です。

5年ほど前から、
膝に『痛み』が
出てきたそうです。

初めは左膝が痛くなり、
その後、右膝が痛くなったそうです。

病院で診察を受けて
レントゲン写真を撮ったところ、
両膝とも変形していました。

上の画像は、
この方の立っている状態での
両膝のレントゲン写真です。

両膝とも内側の骨が
接触してしまっています
(正常な膝では、外側のように、
 骨の間に隙間があります)。

しばらく、
痛み止めの薬を飲んだり
膝への注射をしてきましたが、
なかなか症状が改善しませんでした。

そしてこの度、
両膝とも
手術をすることになりました。

今回は最初の手術で、
右膝を手術しました。

手術後、
右膝は手術の影響で
『痛み』が強くありましたが、
不思議なことに、
左膝の『痛み』は
なくなっていました。

手術をしてから3週間後、
右膝も左膝も
『痛み』はなくなっています。

knee.jpg

 

もう一度
上のレントゲン写真を見て下さい。

現在、
右膝は人工関節に交換されていますが、
左膝はこの写真のように
変形したままのはずです。

しかし、
左膝には『痛み』がないのです!!

歩いたり階段を昇り降りしても
『痛み』が全くないのです!!

これはどういうことでしょうか??

一般的に、
膝が変形すると『痛み』が出る
と言われています。

膝の変形が『痛み』の原因ということで、
その変形を直す手術が
よく行われます。

しかし、
この方のように、
膝が変形していても
『痛み』がない場合があるということは、

「膝の変形そのものが
 『痛み』の原因ではない」

ということです。

みなさま、
この事実を
是非知っておいて下さいね!!
(`ヘ´)/

ちなみに、
この方は、
今月中に、
左膝の手術が予定されています。

「痛くないのに手術をするなんて、
 困っちゃうね~~」
とこの方はおっしゃっています。

私は、
「手術は、
 『痛み』を取ることが目的ではなく、
 骨の位置関係を最適にするためと
 捉えて下さいね」
と説明しています。

変形した関節の手術は、
『痛み』を取るためではなく、
骨の位置関係を正すためには、
有効なものです。

みなさま、
このような視点で、
手術と向きあって下さいね!
(^^)/

 
 
※この記事は、
 『Feuno』オフィシャルブログ
 「股関節、腰、膝の痛みで、人生バラ色!」に
 2015年4月9日に投稿したものです
 
 
股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ