腰痛放浪記~椅子がこわい

『心因性疼痛』という言葉を
ご存知でしょうか??
 
 
これは、
『痛み』を原因別に分類したときに分けられる
カテゴリの一つです。
 
 
『心因性疼痛』とは、
器質的、機能的病変がない、
またはあったとしても
『痛み』の訴えと合致しない場合で、
心理的要因が大きく影響する『痛み』です。
 
 
つまり、
体に悪いところがないにも関わらず、
『痛み』が生じている状態です。
 
 
「悪いところがないのに、何で『痛み』がでるの??」と、
あまりピンとこない方も多いと思います。
 
 
しかし、
これは十分に起こりうる現象です。
 
 
なぜなら、
『痛み』は“脳”で感じるものだからです。
 
 
“脳”が「痛い」と感じさえすれば、
『痛み』が生じるのです。
 
 
逆に、
体に悪いところがあるにも関わらず、
“脳”が「痛い」と感じなければ、
『痛み』は生じません。
 
 
スポーツの試合中に
骨折しているのに『痛み』を感じず
そのままプレーしている場合や、
『先天性無痛無汗症』などがその例です
(ウィキペディア:先天性無痛無汗症)。
 
 
このように、
『痛み』は、
ある意味“脳”のご機嫌次第なのです。
 
 
ときには、
自殺に追い込んでしまうほどの『痛み』を、
“脳”が作り出すこともあります。
 
 
このような『痛み』の経験を、
推理小説作家の夏樹静子さんがされました
(ウィキペディア:夏樹静子)。
 
 
夏樹さんは1993年1月から3年間、
原因不明の激しい腰痛や、
それに伴う奇妙な症状に悩まされ、
椅子に座ることが
全くできなくなってしまいました。
 
 
その間、
様々な考えられる限りの治療を受けました。
 
 
鍼灸療法、
低周波治療、
手かざし、
気功、
足裏マッサージ、
カイロプラクティック、
赤外線治療、
野菜スープ、
温熱療法、
体内の電気アース、
尾骶骨治療、
霊の供養など。。。
 
 
しかし、
どれも効果がありませんでした。
 
 
そして、
どうしても信じることが出来なかった
『心因性疼痛』に対する治療に臨むことになり、
心療内科で約2ヶ月間の
入院治療を行うことになりました。
 
 
そこでは、
自律訓練法や絶食療法が行われました。
 
 
入院期間の終盤、
ようやく『心因性疼痛』の存在を
受け入れられるようになり、
ついに激痛から解放されました。
 
 
夏樹さんは、
この経過を記録していて、

それを後に1冊の本にしました(下の画像)。

 

144310.jpg

『腰痛放浪記 椅子がこわい(新潮文庫)』夏樹静子

 
 
この本では、
夏樹さんの苦悩が
手に取るように分かります。
 
 
『痛み』に対する
焦燥感、怒り、絶望など、
彼女の心情が遠慮なく、
ときには過激に描かれています。
 
 
しかし、
『痛み』は解決したのであります!(^^)/
 
 
『心因性疼痛』は、
誰にでも生じるものです。
 
 
また、
その程度は様々で、
体に悪いところがあってもなくても
生じます。
 
 
なかなか軽減していかない『痛み』には、
この『心因性疼痛』も
加わっているかもしれません。
 
 
そのような方は、
この夏樹さんの本も参考にしてみて下さい~(^^)/
 
 
※この記事は、
 『Feuno』オフィシャルブログ
 「股関節、腰、膝の痛みで、人生バラ色!」に
 2013年8月15日に投稿したものです
 
 
股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ