痛くないのに手術??

最近まで、
勤務先の病院で
人工膝関節単顆置換術(UKA)を施行された患者様のリハビリを
担当していました。
 
 
この方は、
60歳代の女性です。
 
 
人工膝関節単顆置換術(UKA)とは、
膝の内側か外側の片方だけを
人工関節にする手術です。
 
 
この方は膝の内側を
人工関節にしました。
 
 
この方は、
15年ほど前に左の股関節痛が発生し、
人工股関節全置換術(THA)も
施行されています。
 
 
今回は人工股関節とは反対側の、
右の膝関節痛に対する手術でした。
 
 
膝の痛みが出るようになって
病院を受診したところ、
膝関節が変形しているとのことで
手術を勧められたそうです。
 
 
その診察の数日後、
なぜだか膝の痛みは消えたそうです。
 
 
そして再診のときに、
医師に痛みがなくなったことを伝えたのですが、
医師からは「関節が変形しているから」ということで
手術を強く勧められたそうです。
 
 
この方は、
その医師の強い勧めに手術を断ることができなく、
痛くもないのに手術をすることにしてしまったそうです。
 
 
この患者様に関わらせて頂いて思うところは、
主に2つあります。
 
 
①どこか足腰を痛めたり手術をしたりした人は、
 他のところも痛めやすくなるのだろう
 
②痛くないのに、なぜ手術するのだろう
 
 
①については、
おそらく最初に出現した痛みや手術をした影響で、
歩き方や筋肉の使い方が狂い、
他の関節を痛めるのだと思います。
 
 
この方の歩き方をみると、
少し前かがみで、
ペタペタと足の裏を床につけるように
歩いていました。
 
 
また、
腰が抜けているような、
少しへっぴり腰のような感じでした。
 
 
立った状態で
骨盤を動かす運動をするよう
指示したところ、
この方は全くできませんでした。
 
 
正しく歩くときに必要な、
骨盤をコントロールする能力が
ありませんでした。
 
 
「これでは、いろいろなところを痛めてしまいそう・・・」
と思いました。
 
 
②については、
関節などの変形を直せば全て解決するという
医師の思い込みがそうさせているように思います。
 
 
筋肉の痛みへの視点がないために、
このような判断となってしまうのだと思います。
 
 
もし関節の変形が痛みの原因であるなら、
変形が直ってもいないのに
痛みが消えるなんてことは、
起こりえないように思います。
 
 
もし筋肉が痛みの原因であるなら、
ある日痛みが消えることは、
十分考えられます
(ただ、痛みがぶり返す可能性は高いと思います)。
 
 
このような症例、
意外と多いように思います。
 
 
しかし、
私としては、
“意外”ではなく、
“当然”のように感じます。
 
 
この方は、
手術後の痛みに苦労されていました。
 
 
そして、
右膝は、
左膝のようには
曲げ伸ばしできなくなってしまいました。
 
 
みなさん、
特別な病気でもなく、
痛くもないのに手術を迫られたら、
慎重に判断して下さい。
 
 
手術をしてしまうと、
元の体には戻れません。
 
 
痛みに対して、
手術の前にできることがいくつかあることを、
是非心に留めておいて頂きたいです!(`ヘ´)/
 
 
※この記事は、
 『Feuno』オフィシャルブログ
 「股関節、腰、膝の痛みで、人生バラ色!」に
 2013年12月16日に投稿したものです
 
 
股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ