『痛み』と『行動分析学』

行動分析学.jpg

写真:勉強会で使用したスライドの一枚

以前、
「勤務先の病院で、
『糖尿病』についての勉強会を開催した」
という記事を投稿しました
「『痛み』と『糖尿病』①」
 「『痛み』と『糖尿病』②」)。

その勉強会の中で、
「糖尿病患者さんに
 運動を継続して頂けるコツは、
 どのようなものがあるでしょうか?」
との質問を受けました。

そこで私は、
「行動分析学の手法を用いると
 比較的継続して頂けると思います」
とお話ししました。

この「行動分析学」について
もっと知りたいという希望がありましたので、
日を改めて簡単な勉強会を行いました。

「行動分析学」では、
行動の原理、
行動が起きたり起こらなかったりする理由として、
次のように解釈されています。

「行動は、
 行動直後の結果によって
 制御される」

つまり、

「ある行動をした直後に、
 自分にとって良い結果が得られれば、
 その行動をし続ける。」

「ある行動をした直後に、
 自分にとって悪い結果となれば、
 その行動をしなくなる。」

ということです。

例えば、
「部屋の掃除をした直後に
 家族が1万円くれた」
となれば、
また部屋の掃除をしたくなりますよね?

「浴びるほどお酒を飲んだ直後に
 気持ち悪くなって苦しくなって
 胃液が出るぐらい吐いた」
となれば、
もうお酒は飲みたくなくなりますよね?

このように、
「行動分析学」では、
行動直後の結果を重視しています。

行動が増える「直後の結果」には、
「お金」や「食べ物」など、
いろいろなものがありますが、
人間にとっては、

「賞賛」、「承認」、「愛情」、
「注目」、「関心」、「同意」、
「接触」
などの

社会的なものが、
最も効果的とされています。

勉強会の参加者には、
この「行動分析学」を活用して、
糖尿病患者さんに
運動を継続してもらえるよう
いろいろと工夫しましょう、
とお話ししました。

この「行動分析学」、
様々なところで応用できます。

腰痛、股関節痛、膝の痛みなどの
『痛み』に対しても
威力を発揮します。

例えば、
「慢性痛」。

「慢性痛」は、
身体のどこにも『痛み』の原因がないのに、
『痛み』を感じてしまうものです。

このようなときは、
『痛み』を忘れさせるような「行動」を、
どんどん行うと良いとされています。

その「行動」を習慣化させるために、
「行動分析学」を用いると良いと思います。

例えば、
「ジョギングをすれば『痛み』を忘れられる」
とされているとします。

しかし、本人はジョギングが嫌いとします。

そこで、
ジョギングした直後に、
毎回周囲の人が、
心地良くその人を褒めてあげると、
ジョギングをする回数は
増えていくでしょう。

そして、
『痛み』を感じなくなっていき、
「慢性痛」は改善していくでしょう。

このように、
「行動分析学」は、
『痛み』改善にも役立ちますので、
周りに『痛み』に困っている人がいれば、
是非活用してみてはいかがでしょうか?(^o^)/

ちなみに、
例として挙げた、
「お酒を飲み過ぎて
 気持ち悪くなって吐いて
 お酒を飲みたくなくなる」
という話、

数日後には、
またお酒を飲みたくなっていることが
ほとんどですよね!

これは、
お酒を飲んでいるときの
「楽しさ」、「気持ち良さ」が、
「気持ち悪くて吐いた」という結果を凌ぐほど
あまりにも強烈過ぎて、
「お酒を飲む」という「行動」が、
増強されているのでしょうね。(^^)/

 
 
※この記事は、
 『Feuno』オフィシャルブログ
 「股関節、腰、膝の痛みで、人生バラ色!」に
 2014年11月11日に投稿したものです
 
 
股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ