股関節、腰、膝の痛みを治すために「ファスティングドリンク」の誤解を知る
股関節、腰、膝の長引く痛みを、劇的に改善できる手段の一つに「ファスティング」があります。
この「ファスティング」で必ず使うべきものが「ファスティングドリンク」です。
「ファスティングドリンク」は、「酵素ドリンク」とも呼ばれ、この名前の方が世間に広まっています。
そのため、「ファスティングドリンク」を、酵素を摂取するものと思っている人が多いです。
しかし、これは間違いです。
前回の記事「股関節、腰、膝の痛みを治すために「ファスティングドリンク」の意義を理解する」では、
この誤解を解くために、「ファスティングドリンク」の意義についてお話ししました。
今回の記事では、その誤解を解くために、「ファスティングドリンク」と酵素の関係についてお話ししていきます。(^^)/
酵素ドリンク??
「ファスティングドリンク」は、「酵素ドリンク」と呼ばれることが多いですが、その名前から、このドリンクは次のように誤解されていることが多いです。
「新鮮な酵素がたくさん入っていて、その酵素が体内に吸収されて体を健康にしていくドリンク」
私も知識のないときはこのように思っていました。
これには二つの誤解があります。
酵素は入っていない??
一つは、「酵素がたくさん入っている」という点です。
「ファスティングドリンク」は、主に次のようにして作られます。
まず、野菜や果物を微生物の力を借りて発酵させ熟成させます。
このときに、野菜や果物は、私たちが飲んで消化するときに、消化が必要にならないぐらい低分子化されます。
そして、加熱殺菌処理をされ完成です。
この過程で「ファスティングドリンク」に入っている「酵素」は、材料の野菜や果物に元から入っていた「酵素」です。
すなわち、材料にたくさん「酵素」が入っていれば、たくさん「酵素」が入っているドリンクになるのです。
しかし、ほとんどの「酵素」は、加熱処理されると、活性を失ってしまい、「酵素」としての役目は果たせなくなるのです。
先ほどお話ししたように、「ファスティングドリンク」は、最終段階で加熱殺菌処理されます。
したがって、「酵素」がたくさん入っていても、私たちが飲むときには、それらの「酵素」は、役目を果たせない「酵素」になっているのです。
まとめると次のようになります。
「ファスティングドリンクには、たくさんの酵素が入っていたかもしれない。しかしその酵素は、役目を果たせないものになっている。」
酵素は体内に吸収されない??
続いて、もう一つの誤解についてお話ししていきます。
それは、「酵素が体内に吸収される」という点です。
実は、体外から摂取した「酵素」は、そのまま体内に吸収されることはないのです。
「酵素」はタンパク質の一つです。
タンパク質が体内に吸収されるには、アミノ酸のように吸収できる物質にまで消化分解される必要があります。
消化分解された「酵素」は、もはや「酵素」としての機能は持ち合わせていません。
つまり、「酵素」がその機能を保ったまま体内に吸収されることはないのです。
では、この「酵素」の役割は、一体何なのでしょうか??
それは、食べ物が体内に吸収されるまでの間に、食べ物を消化することなのです。
しかし、ファスティング中は、食べ物を食べないため、仮にこの「酵素」があったとしても、その役割を果たすことはできません。
つまり、「ファスティングドリンク」に「酵素」が入っていようが入ってなかろうが、どちらでも良い、ということになります。
ファスティングドリンクの誤解
ということで、今日のお話を整理すると、次のようになります。
「ファスティングドリンク」は、加熱殺菌処理されるため、ドリンクに含まれていた「酵素」は活性を失い役目を果たせなくなり、仮に活性を失っていなくても「酵素」が体内に吸収されることはなく、食べ物を食べないファスティング中に役目を果たすことはない。
前回の記事 「股関節、腰、膝の痛みを治すために「ファスティングドリンク」の意義を理解する」でもお話ししましたが、「ファスティングドリンク」の意義は、「消化を不要にする」という点にあります。
ということで、「ファスティングドリンク」、「酵素ドリンク」は、「消化を不要にするドリンク」として理解しておいて下さいね!!(^^)/
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