【腕をしっかり振って歩くのは正しい歩き方?】歩き方のしくみ②
歩行、これは自分自身の身体機能を使って身体を移動させるものですが、歩行中の身体は機能的に2つのユニットに分かれています。
それは、ロコモーターユニットとパッセンジャーユニットです。
目次
ロコモーターユニットとパッセンジャーユニット
ロコモーターユニットとは、骨盤より下の部分のことで、骨盤と両脚で構成されています。
これらは次に説明するパッセンジャーユニットを「運ぶ」部分であり、歩行に直接貢献しています。
パッセンジャーユニットとは、骨盤より上の部分のことで、頭、首、体幹、骨盤、両腕で構成されています。
これらは歩行に直接貢献するというよりは、「運ばれている」部分であります。
骨盤は、ロコモーターユニットにもパッセンジャーユニットにも属しています。
ロコモーターユニットの働き
歩行は主に脚を動かして身体を移動させることなので、当然ながら、ロコモーターユニットの働きがとても重要です。
ロコモーターユニットは、身体を目的地へ運ぶとき、次の4つの機能を遂行しています。
①直立姿勢の安定
②推進力の生成
③衝撃の吸収
④エネルギーの温存
パッセンジャーユニットの働き
一方、パッセンジャーユニットは、ロコモーターユニットの働きによって「運ばれている」部分ではありますが、歩行時の安定した姿勢を保つために、とても大切な働きをしています。
ただし、積極的に働いているものではなく、受動的に働いているものです。
歩行時に腕が前後に振られるのは、歩行時の安定した姿勢を保つためのものであり、腕は受動的に振られている状態が正しい歩き方、ということになります。
したがって、能動的に積極的に腕を振る歩き方は、エネルギー消費の少ない歩行、すなわち正しい歩き方とは異なるものです。
「しっかり腕を振って歩こう」というのは、実は正しい歩き方としては間違っているのです。
次回からは、ロコモーターユニットの4つの機能について説明していきます。(^^)/
↓「歩き方や姿勢のしくみ」記事一覧はこちら
https://feuno.com/category/gait-posture-mechanism
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