コーヒー金属フィルターでの微粉対策~蒸らしの抽出液は捨てる?
僕が自宅でコーヒーを淹れるときは、金属フィルターを使っている。一方、ハンドドリップでコーヒーを淹れているカフェの多くは、ペーパーフィルターを使っている。
で、僕がお客さんにコーヒーを淹れるとしたら、金属フィルターで淹れたいな~って思ってる。なぜなら、ペーパーフィルターでは味わえない、金属フィルターならではの味わいがあるから。
そこで今、僕は、どうやったら理想的な形でお客さんに金属フィルターのコーヒーを出すことができるか、いろいろ試行錯誤しているのだ。(^^)/
目次
金属フィルターの特徴
僕が自分でにコーヒーを淹れるようになったのは、今から6年前ぐらい。最初は100均で買ったプラスチックのドリッパーとペーパーフィルターを使っていた。
その後すぐに、もう少し本格的にコーヒーを淹れたくなった。そして、どんなコーヒー用具をそろえれば良いのか、いろいろ調べた。で、選んだのが、金属フィルターだった。
金属フィルターを選んだ理由
これがそのとき買ったもの。KINTO(キントー)のステンレスフィルター。カラフェとセットになっているもの。僕が金属フィルターを選んだのは、次の理由から。
- コーヒーオイルなど、抽出されるコーヒーの成分を全て丸ごと味わえ、コーヒー本来の味を楽しめる
- このフィルターだけで抽出でき、ペーパーなど追加で継続的に購入しないといけなものがなく、半永久的に使える
何でも丸ごと頂きたい
僕は、食べ物や飲み物について、その食材を丸ごと頂きたいタイプで、野菜は皮をむかずにそのまま食べるし、魚も可能な限り皮も骨も食べるし、場合によっては頭も食べる。
なので、やはりコーヒーについてもそうで、金属フィルターは抽出される成分を全て味わえるとのことだったので、それを選んだ。
面倒くさいことが嫌い
そして僕は、面倒くさいことはしたくないタイプ。どんな作業も、できるだけ手数が少なくなるように行い、どれだけ楽できるかをいつも考えている(笑)。
で、金属フィルターは、これを買ってしまえばそれで終わり。ペーパーフィルターのように、毎回ペーパーをセットする手間や、ペーパーを買い続けるという煩わしさを省くことができる。僕のポリシーにピッタリ。
金属フィルターの味
フェイスブックの記録によると、僕はこのフィルターを、2017年5月から使い始めているみたい。最近までずっとメインで使っていたから、5年近くずっとこれでコーヒーを飲んでいたことになるね。
このステンレスフィルターで淹れたコーヒーの味は、ペーパーフィルターの味とは全く違うのだ。最大の違いは、コーヒーオイルの有無。
コーヒー豆には油脂分(コーヒーオイル)が含まれているんだけど、ペーパーフィルターで淹れると、その油脂分はペーパーに吸収されてしまう。なので、ペーパーフィルターで抽出したコーヒーは、油脂分がほとんど含まれていないコーヒーとなる。
一方、金属フィルターには、油脂分を吸収してしまうものは何もない。なので、金属フィルターで抽出したコーヒーは、油脂分が丸ごと含まれたコーヒーとなる。
で、それぞれの味はというと、次のような感じ。
- ペーパーフィルター:スッキリとしたクリアな味、軽い味わい
- 金属フィルター:マイルドで濃厚な味、重い味わい
お客さんにコーヒーを淹れるために
僕は、ペーパーフィルターの味も、金属フィルターの味も、どちらも好きだ。でも、カフェに行ったとき、ペーパーフィルターの味は味わえるけど、金属フィルターの味はなかなか味わえない。
なので、こういうこともあって、自宅で淹れるときは、金属フィルターばかり使っている。そこで僕は思ったのだ。僕がお客さんにコーヒーを出すなら、カフェではなかなか味わえない金属フィルターで淹れたいな!って。
金属フィルターの欠点
金属フィルター抽出には、ペーパーフィルターでは出せない美味しさがあるんだけど、唯一の欠点がある。それは、抽出されたコーヒーに、コーヒー豆の微粉が混ざってしまうということ。
この微粉が口の中に入ってしまうと、口の中にザラザラ感が出てしまい、コーヒーの美味しさを損ねてしまう可能性があるのだ。
微粉を沈殿させる
この微粉は、時間が経つと底の方に沈殿するので、「抽出してから少し待って飲み始め、最後は少し残す」というような飲み方をすれば、微粉のザラザラ感はかなり軽減できる。
なので僕は、抽出が終わってから2分ぐらい放置して、微粉を底に落としてから、コーヒーカップに注いでいる。それでも多少の微粉はコーヒーに混ざっている。
ちょうど1年前ぐらいに作ったこの動画でも、そのことを伝えている。14分9秒あたりから。
僕は、お客さんにコーヒーを出すなら、この微粉を出来る限り取り除きたいなって思っている。
ダブルステンレスドリッパー粕谷モデル
話しは変わって、自分で淹れて飲むだけなら、KINTOのステンレスフィルターで十分なんだけど、もっと美味しく淹れられる金属フィルターはないかな~って探し始めた。で、見つけた!
HARIO(ハリオ)のダブルステンレスドリッパー粕谷モデル。これはネルドリップの味わいを、手軽にステンレスフィルターで楽しめるようにとのコンセプトで開発されたもの。
このドリッパーを使うと、浅煎り~深煎りまで、どの焙煎度でも上品でまろやかな味わいになった。ペーパーフィルターほど軽くなく、一般的な金属フィルターほど重くない。
コーヒーオイルもしっかり抽出されていて、確かにネルドリップの味に近い感じがする。これは美味いね~!(^^)/
ということで、僕はこのドリッパーを使ってお客さんにコーヒーを淹れることを決めた。それ以来、ひたすらこれでコーヒーを淹れて、ベストな淹れ方を探っている。
出がらしには微粉なし
僕はこのドリッパーを使っていて、気づいたことがあった。それは、出がらしのコーヒーには微粉が全く入っていない、ということ。
このドリッパーには、抽出後にドリッパーを置いておくカップなどは付属されていないので、僕はガラスのコップにこのドリッパーを置いていた。すると、ガラスのコップには出がらしのコーヒーが溜まることになる。
僕はあるとき、何気なくその出がらしのコーヒーを眺めていたんだけど、やけにクリアな色をしていることに気がついた。そしてよく見てみると、微粉が全く入っていないようにみえる。
僕は試しにこの出がらしを飲んでみたところ、口の中のザラザラ感は全くなかった。つまり、飲んで気になる微粉は全く入っていないということだ。となると、微粉は抽出の始めの方に出てくるということだ。
また、この出がらし、完成したコーヒーでたまに感じる嫌な渋みとかが全くなく、味は薄いけど美味しかったのだ。
そこで思った。微粉を含んだ始めの方の抽出液を捨てて淹れると、もしかしたらもっと美味しいコーヒーになるかも!って。
蒸らし時の抽出液を捨てる
そして、注湯開始からどのぐらいの量の抽出液を捨てれば良いのか考えたところ、蒸らしの時間の抽出液を捨てると良いのではと思った。
なぜなら、改めて考えてみると、蒸らしは本抽出の準備段階でもあるわけだから、そのときの抽出液はコーヒーとしては未完成の液体とも解釈することができ、それを捨てることは理にかなってるのかもしれないから。
また、蒸らしの時間の終わりごろは、抽出液は途切れ途切れになるから、このタイミングだと抽出液を飛び散らすことなくガラスのコップからカラフェに切り替えることができる。
で、実際にやってみた。蒸らしの時間は、だいたい30~40秒ぐらい。
これは蒸らし時の抽出液の写真。見てみると、確かに微粉がたくさん含まれているように見える。
で、これを飲んでみたところ、きつい苦みや渋みを感じた!さっき話した、完成したコーヒーでたまに感じる嫌な渋みに似ている味だった。エスプレッソのような味。
本抽出のみのコーヒー
そして、蒸らし時の抽出液が入っていない、本抽出のみのコーヒーを飲んでみたところ、口の中のザラザラ感はなく、予想通り美味しかった~!
程良くコーヒーオイルも含まれ、マイルドでトロっとしたコーヒー。ペーパーフィルターでは得られない味わい。これならお客さんに出しても良いレベル♪(^^)/
ただ、若干の物足りなさがあったから、そこは抽出の仕方を工夫してカバーしたいな~って思ったよ。これからが楽しみだ!
まとめ
今回の話をまとめると、こんな感じ。
- 僕がお客さんにコーヒーを出すなら、金属フィルターを使いたいな
- 金属フィルターはコーヒーオイルも含まれ、コーヒー本来の味を楽しめるよ
- 金属フィルターには、微粉がコーヒーに混ざるという唯一の欠点があるよ
- 微粉はコーヒー抽出の始めの方で出てくるよ
- 蒸らし時間の抽出液は、コーヒーとしては未完成の液体だから、捨てても良いかも
- 本抽出のみのコーヒーは、微粉もなく嫌な渋みもなく、美味しかったよ~♪
ということで、お客さんに出すためのコーヒーの形が、かなり完成形に近づいてきているよ♪(^^)/
記事「コーヒードリップスタンドの自作~100均の注意点」でも話したけど、僕はコーヒーを通じていろんな人と出会って話をしたいな~とか、僕が毎日自分で淹れて美味しく飲んでいるコーヒーをみんなにも飲んでもらいたいな~って思ってる。
僕はセラピストでもあって、セラピストとしての究極の目標は、僕のそばにいるだけで、僕と関わるだけで、その人が癒されたり治ったりすること。
そんな機会を増やすという意味でも、誰かにコーヒーを淹れる場を早く作りたいな~って思ってるよ。(^^)/
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