コーヒー豆片手鍋焙煎の失敗からのダブル焙煎
目次
自分で焙煎すると楽しさ倍増
僕は今年の7月から片手鍋を使ってコーヒー豆の焙煎をしている。自分で焙煎すると、コーヒーを飲む楽しさが格段に向上する。
記事「コーヒー豆と淹れ方の関係、コーヒーは人間関係に通じる?」でも書いたように、コーヒーは淹れ方で味がだいぶ変わる。でも、もっと味に影響するのは、コーヒーの生豆そのものや焙煎度だ。
で、自分でコーヒー豆を焙煎するということは、コーヒーの生豆も自分で選び、焙煎度も自分でコントロールするということだ。となると、自分で淹れるコーヒーの味のバリエーションが、めちゃくちゃ増えるのだ!
これまでは、すでにお店でラインナップされている焙煎された豆を買って、淹れ方で味をコントロールするだけだった。味のバリエーションは「焙煎済みコーヒー豆の種類×淹れ方」だった。
それが、自分で焙煎するとなると、「コーヒーの生豆の種類×焙煎度×淹れ方」となるのだ。しかも、焙煎したての新鮮なコーヒー豆を毎回作ることが出来る。なので、より自分好みのコーヒーを淹れることが出来るのだ~♪
片手鍋で浅煎りの難しさ
で、半年ほど片手鍋で焙煎してるけど、片手鍋だと焙煎度のコントロールが難しいことが分かってきた。深煎り寄り(シティロースト以上)だと、そこそこ上手く焙煎できるんだけど、中煎り~浅煎り寄り(ハイロースト以下)だと、上手く焙煎できないのだ。もっと経験を重ねれば、上手く焙煎できるようになるのかもしれないけど。。。
失敗作で多いのが、ただ単に酸っぱいだけの豆になってしまうこと。焙煎度のコントロールは、ハゼの音や豆の色、煙の状態を頼りに行っているんだけど、それだけでは狙い通りの味にすることが出来ない。
フルーティーな酸味を味わいたく、中煎りを目指して、それらが中煎りの状態になって焙煎を終えるんだけど、飲んでみると、ただただ酸っぱいだけ。それならばということで、中煎りより少し深めに焙煎すると、酸味がほとんどなくなっていたりする。
失敗豆をダブル焙煎で救う
で、ただただ酸っぱいだけの豆がたくさん生産されちゃうんだけど、あんまり飲みたくないから、「どうしたもんかの~」って思ってた。そして思いついたのが、「失敗作をもう一回焙煎して深煎りにしてしまおう!」ってこと。
このとき、遥か昔どこかで「ダブル焙煎」って言葉を聞いたことがあったのを思い出した。調べてみると、2回に分けて焙煎する方法のことらしい。ダブル焙煎の特徴は、味や香りが優しくなる、豆の尖った個性が削がれてまろやかになる、とのこと。
お~、焙煎した豆を再度焙煎する方法は、すでにダブル焙煎という名称で存在していて、邪道な方法でもないようだ。早速やってみよう~!ってことで、やってみた。
失敗した豆
これが中煎り目指して失敗した豆。インドネシアの「ジャンビ ハリマウ・タイガー」のピーベリー。見た目はかなり黒っぽくなってるから、「ちょっと深くしちゃったかな~、もっと浅めでやめておくべきだったかな~」って思ってたんだけど、いざ飲んでみると、とんでもない。
深くなっているどころか、かなり酸っぱくて飲めたもんじゃなかった(^^;)。淹れ方を工夫してもダメだった。焙煎日は12月1日。
ダブル焙煎後の豆
これが先ほどの写真の豆を再度焙煎したもの。いわゆるダブル焙煎をした後の豆。豆の表面に油が染み出てきていて、完全に深煎りの状態。焙煎日は12月11日。
で、その2日後の12月13日に飲んでみたところ、美味しくなってた♪酸味がなくなっていて、深煎りコーヒーの味だった。ダブル焙煎をしたことによって、確かにまろやかな味になってた。個性はなくなっているんだけど、もの凄く飲みやすくて、これはこれでアリだなって思った。(^^)/
片手鍋焙煎の様子
ちなみに、片手鍋で焙煎している様子を動画に撮っていたので、ちょっと編集してYouTubeにアップしたよ。コーヒー豆を焙煎したときに出る「1ハゼ」の音を聞けるよ。是非見てね↓(^^)/
ダブル焙煎ならではの楽しみ
ということで、浅煎りや中煎りを狙って焙煎に失敗した豆でも、ダブル焙煎で再起できるということが分かったのだった。しかも、単に再起できるというだけでなく、ダブル焙煎でしか味わえない、飲みやすくてマイルドな味を創り出すことが出来るのだ。
これで、焙煎に失敗しても、豆が無駄になることもなく、ガッカリ落ち込むこともなくなる~。失敗したからこそ新たな楽しみが生まれる、ってことを改めて実感できた~。めでたし、めでたし。(^^)/
【追伸】コーヒー豆の焙煎販売を始めました。僕の焙煎は名付けて「スピリチュアルロースト」。詳しくはこちらのページにて(^^)/⇒「コーヒー豆の販売について」
コメントを残す