【人工股関節の手術への悩みと希望】股関節痛経験者ブログ④
この記事は、記事【股関節のCT画像検査結果で不安が激増!】股関節痛経験者ブログ③の続きです。
目次
1.人工股関節の手術へ気持ちが傾き悩み疲れる
ロキソニンのおかげで、発症当初の半分の痛みで生活が出来ていました。しかし股関節痛が完全に消える気配をあまり感じません。
股関節痛を抱えた生活に疲れていく
2012年1月上旬、股関節痛が出始めてから2か月が経過しました。股関節痛を抱えた生活にどんどん疲れていき、「手術した方がいいかな・・」と、少し手術の方へ気持ちが傾きだしました。
実は私には、手術の経験がこれまでに3回あります。交通事故のときの緊急手術、その手術で脛骨の骨折部を支えるために埋め込まれた金属プレートを抜く手術、2001年2月に受けた腰椎椎間板ヘルニア除去手術の3回です。
このように私には手術経験が数回あるため、私の手術に対する抵抗感が比較的小さくなっていたのです。このことも人工股関節の手術に気持ちが傾いていった要因でした。
私の理学療法士養成校のクラスメイトも、「股関節の手術が上手で有名なドクターを紹介するよ」と言ってくれたりして、何となく手術決行の方に進んでいる感じがしていました。
人工股関節の手術リスク
しかし、手術には多くのデメリットがあります。手術をすることで身体全体のバランスが崩れ身体に様々な悪影響が出る、休職をすることになるので職場に迷惑がかかり収入も減ることになります。
人工股関節の脱臼リスクを避けるために、身体の動きに制限をかける必要があり、半年から1年間は運動をすることが禁止となります。さらに、リハビリの仕事が出来なくなる、激しいスポーツが出来なくなる、といった生活になってしまいます。
特に今回は、お医者さんも言うように、手術をしたからといって股関節痛が治るかどうか分からない、という大きなリスクが存在します。
実際に、これまで私が出会った人工股関節の手術をされた方々の中には、手術をしても痛みが治らなかった方、逆に痛みが強くなったり麻痺が出てしまった方が、たくさんいらっしゃいました。
「やっぱり、手術は怖い・・したくない!」という気持ちと、「手術しかないかも・・・」という気持ちが、毎日頭の中で交錯していました。悩み疲れていきました。
2.股関節痛を軽減させる治療法
私は悩み疲れる中、「同じように股関節を痛めた人はどうしているのだろう?他に痛みをなくす方法はないのか?」と思い、改めてインターネットでいろんなページを見て回りました。
そこでは、手術をして痛みがなくなり喜んでいる人、手術をしたことを後悔している人、手術を迷っている人など、様々な感想や意見を知ることが出来ました。
また、手術をせずに痛みを軽減させる治療法や治療者についても知ることが出来ました。手術以外で痛みを軽減させる方法は、以前から私もいくつか知っており、私の職場の同僚にも、そのようなことをできるセラピストがいました。
ただ、そのような治療法は、治療をしたそのときだけ痛みが楽になり、しばらくすると再び痛みが出てくることがほとんどです。
3.小さな希望で心が軽くなる
そのような中、あるブログがとても気になりました。それは股関節痛を、その場だけでなく、継続して軽減させることに成功しているセラピストのブログでした。
その方は、私と同じ資格である、理学療法士の資格を持っている方でした。病院に勤めているのではなく、自ら開業して施術などを行っています。
股関節痛は、日々の姿勢や歩き方に原因があるとの視点から、セラピーを行っていました。私はその方の股関節痛治療の考え方に、とても共感しました。
「もしかして、これはいけるかも!手術のことは、これを受けるまでお預けだ!」こんな感じで、小さくも力強い希望を持つことができ、私の心がふわっと軽くなりました。
その方がセラピーを行っている場所は東京にあり、私が住んでいる名古屋からは遠かったのですが、勉強がてら、一度私の股関節痛を診てもらうことにしました。(^^)
今回の経験談のポイント
1.精神的に参ってしまう前に本当のことを知る
股関節痛は、長引けば長引くほど、精神的に参ってきてしまいます。毎日生きているのが辛くなってきてしまいます。そうなると、判断力が低下していってしまいます。
すると、手っ取り早く痛みを治せそうな治療に、飛びつきがちになってしまいます。そして、「えいや!」といった感じで、一か八かで手術を決断したりしてしまいます。
私もこのようになりそうでした。しかし私は医療従事者であり、毎日のように人工股関節の手術後の患者さんへリハビリをしていたので、人工股関節の手術をした後の生活がどのようなものになるか、よく知っていました。
そのデメリットは、今後の私の人生において、どうしても受け入れられなかったので、何とか手術を決断せずに踏みとどまることが出来ていました。今では、手術を決断しなくて本当に良かったと心から思っています。
自分にとってベストな選択をするためには、冷静な判断力と正しい知識が必要です。ですので、股関節痛が長引いて精神的に参ってしまう前に、痛みについて本当のことを知ることが、非常に大切なことになります。
2.治療は補助的な役割に過ぎない
実は、股関節痛に対する治療のほとんどは、その場では痛みが改善しても、数時間~数日で元に戻ってしまいます。なぜなら、股関節痛を治しているのは、治療そのものではなく、自分自身の自然治癒力だからです。
ですので、いくら素晴らしい治療を受けても、自分の自然治癒力があまりにも低下していれば、股関節痛はすぐに元に戻ってしまいます。逆に、自然治癒力が高ければ、どのような治療でも、簡単に治ってしまいます。
全ての治療は、自然治癒力を発揮させやすくしているだけに過ぎないのです。ですので、股関節痛を根本的に治すためには、治療の効果に一喜一憂するのではなく、自分自身の自然治癒力を上げていくことが何より重要なことなのです。
3.希望を持って心が軽くなることが必要
股関節痛は、心や気分の影響を大きく受けます。心や気分が重苦しく憂鬱な状態だと、股関節痛は出やすくなり、強くなりやすくなります。そして、長引きやすくなります。
反対に、心や気分が明るく軽やかな状態だと、股関節痛は出にくくなり、強さも軽くなります。そして、治りやすくなります。
心や気分が重苦しく憂鬱な状態になる理由を一言で言うならば、希望がないからです。少しでも希望があれば、明るい展開をイメージすることができ、心は軽くなり気分も晴れてきます。
ですので、股関節痛を治すために必要なことは、まずは希望を持つことです。その希望は、必要なタイミングで、ふとしたことから突然やって来ます。あなたにとっては、このホームページにたどり着いたことが、そうかもしれません。股関節痛が治ることを諦めないで下さいね。(^^)/
次回予告
次回は、東京のセラピストに股関節痛を診てもらったお話し、ロキソニンを止めてみたお話しです。
股関節痛を治すには、ポジティブな感情になる言葉をかけてくれる人と一緒にいることが大切です。反対に、ネガティブな感情になるような言葉を言ってくる人とは離れるか、そのような言葉は気にしないようにした方が良いです。
私の股関節痛は、筋肉を揉みほぐしてもらうという単純なことで楽になりました。また、歩き方を変えることでも股関節痛が軽くなり、楽に歩けるようになりました。
痛みは、身体の異常を知らせる警告信号です。ロキソニンなどの痛み止めの薬は、その警告信号を切ってしまうものです。なので、痛み止めの薬をずっと使い続けていると、気づかないうちに身体がダメージを受けることになってしまいます。
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