【股関節痛軽減実感!東京セラピー筋肉揉みほぐし&歩き方】股関節痛経験者ブログ⑤
この記事は、記事【人工股関節の手術への悩みと希望】股関節痛経験者ブログ④の続きです。
目次
1.東京のセラピーで希望が確信に変わる
2012年1月31日、4回目の診察を受けました。前回の診察から特に変化もなく、私の手術回避の希望が強いので、医師との会話も淡白なものでした。
医師:「では、このまま様子をみましょう。次回は3ヶ月後でもいいと思います。実は、私は異動で4月から他の病院に勤務することになりました。ですので、この病院の他の整形外科医に引き継がせて頂きます。その先生はリハビリテーションの分野でも有名な先生です。」
私:「わかりました。よろしくお願いします。」
またこれまでと同様、次回の診察日までのロキソニンの処方箋をもらい、午後からリハビリの仕事をしました。
東京のセラピストの一言で一気に心が軽くなる
2月3日、私は東京まで、姿勢や歩き方に股関節痛の原因があるとの視点を持っているセラピストに、会いに行きました。そして、彼のセラピーを受けました。
私はこれまでの経過を説明し、私の股関節痛の状態について伝えました。彼は、ざっと私の股関節痛について検査をしたあと、いとも簡単に言い放ちました。
セラピスト:「この痛みは半年もすればなくなる痛みですね」
私:「ホントですか?!」
この一言で、一気に目の前の視界が明るく開けた感じがしました!心が軽くなりました!
揉みほぐしと歩き方で股関節痛が軽くなる
そして彼は、痛みのある股関節周囲の筋肉を、指や肘で強めに20~30分ほど揉みほぐしました。その後、姿勢や歩き方について指導してくれました。
筋肉を揉みほぐしてもらうことで股関節痛が少し軽くなり、指導してもらったように歩くと、楽に歩くことができました。私の筋肉は、とても凝り固まっているようでした(汗)。
セラピー中、股関節痛について、いろいろなお話を聞かせてもらいました。彼は私の質問に、快く答えてくれました。股関節痛を軽くしてもらったうえに、勉強もさせてもらい、とても充実した時間を過ごせました。
このとき私は、かなり上機嫌でした。そして、私の股関節痛は治るという希望が、確信へと変わっていきました。(^^)/
セラピー後、教えてもらった姿勢、歩き方を実践しながら東京観光をし、翌日名古屋に帰りました。
2.股関節痛が出たり出なかったり
東京でセラピーを受け、名古屋に帰ってきてからは、セラピストに教えられたことを忠実に守っていきました。
指導された立ち方や歩き方を常に意識し、凝り固まっている股関節周囲の筋肉を、自分で揉んだり押さえたりしてほぐしていきました。
すると、股関節痛は少しずつ軽くなり、歩いているときの痛みは消えていきました。正確には、痛みが出るときもあれば、痛みが出ないときもあり、それを日々繰り返しながら、徐々に痛みが消えていった、といった感じです。
3.ロキソニンを止めてみる
3月に入って、試しにロキソニンを飲むことを止めてみました。嬉しいことに、ロキソニンを止めても股関節痛が強くなることはありませんでした。
「ホントに半年で痛みがなくなるかも!」どんよりしがちだった私の気分も、少しずつ晴れやかになっていきました。
今回の経験談のポイント
1.ポジティブと一緒になりネガティブとは離れる
私はわざわざ東京まで、股関節痛を専門に診ているセラピストを訪ねていきました。そして、私の股関節痛について、このセラピストから「半年もすればなくなる痛みですね」と言ってもらいました。
私はこの一言に救われました。この一言で安心し希望が膨らみ、生きる意欲が湧き上がってきたのを感じました。
専門家からの言葉は、とても強力です。医師からは手術しかないと言われ絶望し、セラピストからは半年で治ると言われ希望が溢れました。
希望などのポジティブな感情は股関節痛を治りやすくさせ、絶望などのネガティブな感情は股関節痛を強くさせ長引かせていきます。
なので、長引く股関節痛を最速最短で治すためには、ポジティブな感情になる言葉をかけてくれる人と一緒にいるようにし、ネガティブな感情になる言葉をかけてくる人からは離れるようにするか、そのような言葉は気にしないようにしましょう。(^^)/
2.単に筋肉を揉みほぐすだけで股関節痛が軽くなる
私の股関節痛は、筋肉を強めに揉みほぐすことで軽くなりました。この現象は、当時の私にとっては、少なからず衝撃的でした。
股関節痛に対するリハビリ(理学療法)としては、股関節そのものへのアプローチや、その周辺の筋肉のストレッチや筋力訓練が、一般的であり教科書的です。
私も含めて、筋肉を強めに20~30分も揉みほぐすことをしている理学療法士は、周りにはいませんでした。こんな単純なことが非常に即効性があるということに、ビックリしました。
ちなみに、筋肉を揉みほぐすということは、変形している股関節に何かをした訳ではありません。ということは、この事実からも、関節の変形と痛みに直接的な関係はないことが分かります。
3.間違いなく歩き方が股関節痛の原因
歩き方は、股関節痛を治すためのカギを握っています。私はこの東京でのセラピーで、それを実感しました。
股関節痛を治すための歩き方とは、痛みをかばうための歩き方ではありません。痛みが出ないようにする歩き方ではありません。人間の身体として、健康にとって正しい歩き方のことです。人間としての本来の歩き方のことです。
実は、今回東京のセラピストに指導して頂いた歩き方は、このような視点からではなく、股関節痛が出ないようになるための歩き方でした(当時、このことは分かりませんでしたが)。
しかし、歩き方を変えたことで、私の股関節痛は変わったのです。これはまぎれもない事実であり、東京のセラピストが言うように、股関節痛の原因の一つは、間違いなく歩き方にあると思います。
4.股関節痛が治っていくパターンを知る
長引く股関節痛が治っていく過程で多いパターンは、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら全体的には良くなっていく、というパターンです。
なので、ときどき股関節痛が悪化することがあっても、あまり落ち込まず、「こういうときもあるよね~」ぐらいに考えて、気分転換をしながら気楽に過ごすことが大切です。
ひたすら股関節痛を治すために正しいことを行っていれば、着実に痛みは楽になっていき、気がついたら股関節痛が出なくなっていた、ということになるでしょう。私はそうでした。(^^)/
5.痛み止めの薬の断薬や減薬にチャレンジする
ロキソニンなどの痛み止めの薬は、身体の自然な反応を強引に変更させ、無理矢理に痛みを消そうとするものです。
痛みは本来、私たちの生命を存続させるための警告信号です。痛みが出ることはやめて患部を治すことに集中して下さい、という身体からのメッセージなのです。痛みというシステムがなければ、私たちはあっと言う間に死んでしまいます。
例えて言うなら、痛みは火災報知器のようなものです。火災報知器が鳴ると火事が発生していることが分かり、急いで消火活動をすることになります。これと同じで、痛みがあると身体に異常があることが分かり、急いで異常を治すことが出来るようになります。
しかし、火事が発生しているのに火災報知器が鳴らなかったら、どうなるでしょうか?火事が発生していることは誰にも気づかれず、炎はそのまま燃え盛り、建物は焼け落ちてしまうでしょう。
ロキソニンなどの痛み止めの薬を使うということは、この火災報知器の音を消すことと全く同じことをすることになるのです。身体の異常に気づくことが出来なくなり、どんどん身体はダメージを受けていきます。
ということで、痛み止めの薬は、できるだけ使わない方が良いのです。なので、痛みが軽くなってきたら、痛み止めの薬の断薬や減薬にチャレンジすることが大切です。
次回予告
次回は、次の3つについてお話しします。
- 正しく歩くために筋肉を鍛えるのは意味がない
- 歩き方の練習は焦らずコツコツ地道に
- 股関節痛を治すために全体の視点は必須事項
歩くという動作は、一定の身体の動きのパターンが、連続して繰り返し行われるものです。この歩くという動作で、最も大切な要素は、身体の動きのスムーズな「流れ」です。この「流れ」を作り出すために、特定の筋肉を鍛えようとすることは、ほとんど意味がありません。
何か新しいことを習得するには、多かれ少なかれ時間がかかります。ですので、歩き方の練習は、なかなか上手に出来なくても、焦らずコツコツ地道に続けていくことが大切です。
人間の身体を理解するには「全体」の視点が必要で、股関節痛を理解することについても同様です。この「全体」には、「心」も含まれています。股関節痛には、心と体、生活など、ありとあらゆるものが関わっており、決して股関節さえ良くすれば股関節痛が治るということではないのです。
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