【股関節痛でもサーフィンできた!その準備と注意点】股関節痛経験者ブログ⑨

この記事は、記事【筋肉が股関節痛の原因、安心と自信で手術不要】股関節痛経験者ブログ⑧の続きです。

1.股関節痛でもサーフィンできた

2012年4月下旬、少しずつ暖かくなってきて、いよいよ海に出かけれそうな季節になってきました。私の趣味の一つに、サーフィンがあります。2年ほど前から始めました。

股関節痛が軽くなってサーフィンへの期待

股関節痛になってから、「しばらくサーフィンはできないかもしれない・・・」と思っていました。それが少しずつ、「サーフィンができるかもしれない!」に変わっていきました。

なぜなら、股関節痛が軽くなっていくのを実感しているからです。(^^)

サーフィン準備の筋トレ

5月の連休明けに、友達とサーフィンに行くことにしました。それに向けて、筋トレをしていきました。腹筋運動、背筋運動、腕立て伏せ、踵上げ運動、セラバンド(ゴムのバンド)を使ったパドリング練習(水かき運動)などを行いました。

スクワットもしたかったのですが、股関節痛になってすぐのころ、スクワットをしたら痛みが強くなったので、しませんでした。(^_^;)

股関節痛なくサーフボードに立つ

写真:股関節痛からの初サーフィン後の私

5月8日、朝早くに家を出て、3時間ぐらいかけて海に着きました。ウエットスーツに着替えて、海辺に向かいました。防風林の間を歩き、その隙間からいつもの海が見えてきました。「海だ~!」

「またここに来れるとはなぁ~。嬉し過ぎる~」って、砂浜でストレッチをしながら海に入る準備し、テンション上がりまくりでした!

しかし、目の前で打ち寄せる大きな波を眺めていると、嬉しい気持ちの中にも、少し不安な気持ちも出てきて、なんだか複雑な気持ちになってきました。(^_^;)

「嬉しいんだけど、股関節痛が酷くならないか心配だな・・」

足取り重めで、ちょっとビクビクしながら海に入って、波に乗ってみました。そして、スタンドアップ。

すると、股関節痛が出ることなく、去年と同じようにサーフボードの上に立つことができました!「やった~!できた~!気持ちいい~!」(^^)/

サーフボードから降りるときに股関節痛

潮風を浴びながら岸まで波に乗って、サーフボードから降りました。するとそのとき、恐れていた股関節痛が出たのです!

激痛ではなかったので、そのままサーフィンを続けました。しかし、サーフボードから降りるとき、ときどき同じ痛みが出ました。「ん~、何でだろう??」

どうやら、サーフボードから降りるとき、右の股関節が深く曲がったときに痛みが出るようでした。

私は、サーフボードから降りるとき、いつも左足を先に降ろしていました。すると、右足がサーフボードに残ったままとなるので、体が落ちていくにつれて右の股関節が深く曲がっていくことになるのです。このタイミングで股関節痛が出るようでした。

サーフィンを終えて車での帰り道、股関節痛を出してしまったことに、少し後悔と不安を感じていました。「今回の痛みが、今後の回復に悪い影響を及ぼさなければいいんだけど・・」(>_<)

股関節痛が出ることを忘れていた

実は、右の股関節が深く曲がると出る痛みは、今回サーフィンに行く前からあったものです。私は、この痛みが出ないようにと右の股関節を深く曲げることを無意識に避けていたようで、このことで股関節痛が出ることをすっかり忘れていました。

その後、願いが叶い、日常生活に支障が出るような股関節痛は出ず、今後の回復に悪い影響は出ていなさそうでした。ということで、私はこれまで通り、せっせと筋肉を揉みほぐしたりストレッチしたり、姿勢や歩き方を整えていきました。(^^)/

ちなみに、友達に「いつもサーフボードからはどうやって降りてるの?」と聞いてみると、両足を一緒に降ろしているとのことでした。次からはそのようにしようと思いました。

2.ストレッチのし過ぎで股関節痛が出現

そして、次回サーフィンに行く日が5月31日に決まりました。とっても楽しみしていました。が、その当日の数日前ぐらいに、ストレッチのし過ぎか、股関節痛が頻繁に出るようになってしまったのです!あぁ~(涙)

この股関節痛は、歩いていて右脚が後ろになるタイミングで、太腿の前にある筋肉(大腿直筋)が引き伸ばされるときに、出るようになりました。歩くたびに痛みが出るので、かなり焦りました。「もしかして、悪化!?このままサーフィンに行けなくなる?」

幸いなことに、この股関節痛は、歩いているときにずっと出る訳ではなく、歩き始めてから10秒ぐらいすると軽くなっていき消えていきました。とは言うものの、ちょっと心配でした。(>_<)

そしてサーフィン当日、「この股関節痛どうなるんだろう~」って思っていましたが、ほとんど影響ありませんでした。右脚が後ろに伸ばされたときに、たまにちょっと痛みが出るぐらいでした。

また、右の股関節を深く曲げないように気を付けていたので、前回のような股関節痛はありませんでした。

その後、しばらく過激なストレッチはしないようにしていたところ、今回出現した股関節痛は軽くなっていきました

そして、右の股関節を深く曲げても、以前ほど痛みが出なくなっていきました。さらに、股関節痛が出ることなく、あぐらをかけるようになりました~!(^^)v

3.楽しいから股関節痛を感じない

次は6月14日にサーフィンに行きました。今シーズン、初めての青空でのサーフィンでした。上の写真はこのとき撮ったものです。

仰向けになって、サーフボードにつかまりながら、海の上を漂い、きれいな青空を眺めているだけでも大満足でした。

このときの波はやや荒れていて、波の力を捉えにくかったですが、波の数が多く、たっぷり遊ぶことができました。(^^)/

ストレッチのし過ぎで出るようになった股関節痛は、まだときどき出ていました。しかし、日常生活にはほとんど影響ありませんでした。

今回サーフィンをしているときも、股関節痛が出ないように気を付けているためか、痛みはほとんど感じませんでした。

もっとも、サーフィンが楽しいから、股関節痛を感じないようになっているのかもしれませんが。

4.ぎっくり腰で股関節痛が消える

「やっぱりサーフィンは良いな~。青い空や海を眺めながら、痛みなくのんびり過ごすって、最高だな~」って家に帰ってから気分良く余韻に浸っていたのですが、次の日の朝、ウエットスーツを洗っていたら、ぎっくり腰になってしまいました!

腰が痛くて、顔をまともに洗うこともできませんでした。腰の痛みが強すぎて、股関節痛など、どこかに行ってしまいました(苦笑)。このときからしばらく、腰の痛みと付き合っていくことになってしまいました・・(^_^;)

今回の経験談のポイント

1.股関節痛に筋トレはしない方が良い

私は、股関節痛になってすぐのころ、痛みについて正しい知識があまりなかったので、股関節周りの筋肉を鍛えれば痛みが治るのではと思い、スクワットをガンガンにやっていたときがありました。

その結果、どんどん痛みが強くなっていきました。やればやるほど日に日に痛くなっていくので、途中で心が折れてスクワットをやめてしまいました。スクワットをやめた後は、強くなった股関節痛は徐々に落ち着いていきました。

当時は、「何でこんなことになるんだろう~?」って頭の中が混乱していましたが、痛みについて本当のことを知っている今では、その理由が良く分かります。

その理由とは、傷めている筋肉に力を加えてさらに傷めてしまったから、です。このことは、痛みは筋肉を鍛えれば良くなるという一般的な思い込みがあるうちは、想像すらできないことだと思います。

医療を学んできた理学療法士の私ですら、こんなことは考えもしませんでした(現代医療を学んできたから、なおさらなのかもしれませんが・・)。

痛みがあるときは、その部分は安静にしておくべきなのです。筋トレなんかして、傷めているところに力を加えることは、まさに傷口に塩を塗るようなものです。

筋トレをして筋肉を鍛えて筋肉に力を入れていれば痛みが治る、なんてことはありません。むしろ、筋肉に力を入れていればいるほど、痛みは治りません。

力は、必ず物事を破壊する方向へ作用します。箸でつまむという弱い力でも豆腐が崩れていくように、力の強い弱いは関係なく、力は必ず物事を破壊していくのです。

ですので、筋肉に力を入れるということは、筋肉はもちろん、身体そのものを破壊していくことになるのです。ですので、股関節痛への筋トレはしない方が良いです。むしろ、厳禁です。

2.股関節痛にストレッチはしない方が良い

2回目のサーフィンに行く直前、私はストレッチのし過ぎで股関節痛が出るようになってしまいました。この股関節痛は、正確には大腿直筋の痛みだと思われます。

これも先ほどお話しした筋トレと同様、傷めている筋肉に力を加えてさらに傷めてしまったからです。

ストレッチとは、筋肉を引き伸ばすことです。ですので、ストレッチをすると、筋肉に引っ張る力が加わることになり、この力で筋肉を傷めてしまうのです。

また、水風船のように、筋肉は引っ張られるとその太さが細くなり、筋肉内の圧力が高くなります。すると、その高くなった圧力によって筋肉内外の血管が押し潰され、血流が悪くなってしまい、痛みが出やすくなってしまうのです。ですので、股関節痛へのストレッチもしない方が良いです。

ちなみに、私はこのころ、ストレッチは痛みに効くと思い込んでいたので、がんばって股関節周りのストレッチをしていました(苦笑)。ストレッチと痛みの関係については、記事「股関節痛の改善ストレッチで絶対やってはいけないこと」で詳しくお話ししています。

3.痛みを感じにくいと股関節痛を悪化させる

痛み止めの薬やお酒などを飲んでいるとき、楽しくて興奮しているときなどは、痛みを感じにくくなります。このようなとき、注意すべきことがあります。

それは、痛みを感じないということは、身体が破壊されていることに気づけない、ということです。つまり、知らないうちに股関節痛を悪化させてしまう可能性がある、ということです。

ですので、このようなときは、あまり無理な動作はしない方が良いと思います。少し話がそれますが、こういったことからも、ロキソニンなどの痛み止めの薬は、出来るだけ使わない方が良いと思います。

ちなみに、「無理な動作はしないように」なんて言われると、「できるだけ安静におとなしくしておかないと」って思ってしまいそうですが、そうではありません。

安静にするのは傷めているところ(痛みが出ているところ)だけにして、全体的には活動している方が良いです。なぜなら、血流が良くなって、痛みは治りやすくなるので。(^^)/

4.痛みが移動する現象

私はウエットスーツを洗っていて、ぎっくり腰になってしまいました。この腰痛は強烈で、本当に股関節痛がどこかに行ってしまいました。

これはもちろん、股関節痛が治った訳ではありません。腰の強い痛みによって、股関節痛が隠されてしまったのです。

私たちの身体は、痛みを感じる場所が2ヶ所以上あると、その中で最も強い痛みを強調して感じるようになっています。これは、最も強い痛みが出るところは、最も重大な損傷が起こっているということであり、そこを優先的に治すよう私たちに仕向けているためと思われます。

これは、記事【股関節痛を和らげる体内の鎮痛システム大公開!】痛みのしくみ⑪でお話ししている、「広汎性侵害抑制調節」が関係していると思われます。

これまで私が診させて頂いた患者さんの中には、例えば「膝の痛みが良くなってきたと思ったら、今度は腰が痛くなってきた」、というようなことを訴える方が結構いました。「痛みが移動した!」とビックリする方もいました。

これは、膝も腰も両方とも傷めているけど、最初は膝の痛みの方が強かっただけ、ということです。

ですので、「あるところが良くなってきたら、別のところが痛くなってきた」というのは、不思議なことでも何でもないのです。このようなことが起こっても不安にならず、ひたすら痛みを治していくことに専念していけば大丈夫です。(^^)/

次回予告

次回は、私の股関節痛が、半年後、1年後、3年後にどうなったか、というお話しです。そして、この股関節痛から非常にたくさんのことを学び、楽しく暮らせるようになり、結果、股関節痛に感謝までするようになった、というお話しです。

私は大学病院の診断で絶望していました。しかしこの絶望は、幻に終わったのです。その理由は、今となっては、良く分かります。本当のことは、別のところにあるのです。

次回のお話しのポイントは、次になります。

  • 病院では本当に正しいことは教えてもらえない
  • 痛みは生きている限り必ず出る
  • 股関節痛が治ることを純粋に求め続ける

続きは、記事【股関節痛は病院に行かずとも半年後に治った】股関節痛経験者ブログ⑩最終回

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