【関節や骨ではなく筋肉が痛みの原因なら手術の必要なし?】私の股関節痛物語⑧

この記事は、記事【痛み患者の心理に配慮しない医師もいる】私の股節痛物語⑦の続きです。

関節や骨ではなく筋肉が痛みの原因なら手術の必要なし?

1.整形外科専門医、加茂淳先生と出会う

私は、新たに引き継がれた大学病院の医師に言われたことは、気にしないようにしました。医師の言うことが絶対に正しいという訳ではないことは知っていましたし、その医師の言う通りになって欲しくないとの希望的観測から、その医師の言葉を信じないようにしました。事実、その医師の言う通りの痛みは出ていないですし・・・(^^)v

新たな医師の診察を受けた2012年4月11日から数日後、私はある本を読んでみることにしました。それは、「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」というタイトルの本です。

「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」

これは整形外科専門医である加茂淳先生が書いたものです。この本には、腰痛などの筋骨格系の痛みのほとんどは、骨などの変形が原因の痛みではなく、筋肉の痛みである、ということが書かれています。筋骨格系とは、人体を構成する、骨、筋肉、腱、靱帯、関節、軟骨などのことです。

加茂先生は、1982年に石川県の小松市で「加茂整形外科医院」を開業し、多くの痛み患者さんを診ています。

私は、2011年12月2日に今回の股関節痛で大学病院を初めて受診する前、その痛みの正体を知ろうと、インターネットで様々なページを見ていっていました。そのとき見たページの一つ「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会」に、加茂先生のお名前が載っていました。

その後、2012年3月10日に、私の股関節痛を診てくれた東京のセラピストが東京で開催した「股関節セミナー」という勉強会に参加したとき、「加茂整形外科医院」の話題が出ました。そのとき、「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会」のことを思い出し、ピンっときて、「加茂整形外科医院」のことを知りたくなり、そのホームページや加茂先生のブログを通して、この本のことを知りました。

大学病院の新たな医師の発言に少なからずショックを受けていた私は、癒しを求めてこの本を読むことにしたのでした。(@_@)

2.筋肉の痛みを無視してるから間違いが起こる

加茂先生は、この本の「はじめに」で、次のようにお話しされています。

私は、石川県の小松市で整形外科医院をいとなむ開業医です。この仕事をはじめて、かれこれ30年ちかくになります。その臨床経験から申し上げるのですが、腰痛など、筋骨格系の痛みのほとんどは、筋肉のスパズム(痙攣)からくる「筋痛症」です。

簡単にいうと、筋肉の痛みです。骨のせいではありません。「腰痛の犯人は、骨じゃない、肉だ」分かりやすくいうと、そうなります。

こうした私の考え方からすると、いま腰痛治療の主流となっている整形外科的療法はとても問題です。どうにかして正さないといけないと思っています。

そして、本文中では、次のようにお話しされています。

重要なのは、こうした筋痛症がこれまで、臨床の現場でどんな診断を下されていたかということです。線維筋痛症というと難病、不治というイメージを持つ人もいますが、(筋痛症は)軽度のものも多く、これまではそれを、「自律神経失調症」とか「仮面うつ」あるいは、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性関節症、頸肩腕症候群、腱鞘炎などと診断してきたのです。

はっきりいえば、筋肉の痛みがこうした病状・病名に分類され、実態とちがったイメージをふりまきつつ、独り歩きをはじめたのです。

さらに、次のようにお話しされています。

現代医学が筋肉を全く無視しているので、その部分を代替治療家が穴埋めをする、それが現状です。代替治療家のなかにはすぐれた理論家がいます。

ところが、休業証明や交通事故のときは医師の診断書が必要となることが多いので、どうしても病院を受診しなくてはなりません。そこでやむなくレントゲンやMRIを撮って、見当ちがいな説明を受けたり、異常なしといわれたりしているのが、わが国の悲しい現状なのです。

この加茂先生の本によると、腰痛はもちろん、股関節痛も膝痛も、「筋肉の痛み」とのことです。そして、加茂先生は、現在の医療で使われている疾患名に惑わされてはいけないレントゲン写真やMRI画像での診断は正しく行われていない、と訴えられています。

筋肉が痛みの原因であれば、関節や腰の手術は必要ない、ということです。筋肉が痛みの原因であれば、レントゲンやCT、MRIの検査で、関節や骨、椎間板などに、変形などが見られても、気にする必要はない、ということです。

3.さよなら、手術

私はこの本を読んで、もの凄く勇気づけられました!!自分の股関節は手術の必要はない、ということを確信しました!!

確かに、股関節が痛くなった当初、関節が痛いというよりも、その周囲の筋肉に痛みが出ているように感じていました。大学病院で変形性股関節症と診断されて、関節の変形が痛みの原因だから人工股関節の手術が必要と説明されたとき、ビックリして怯えて恐怖や絶望を感じていましたが、どこかピンときていませんでした。

関節が変形していて骨がぶつかって痛みが出るなら、股関節にゴリゴリといった骨がぶるかる感覚があっても良さそうなものですが、それは一切ありませんでした。

しかし、大学病院の医師がそのように診断したのだし、レントゲン写真やCT画像でも明らかに変形が見られるし、私にそれらを否定する知識はなかったしで、「関節が変形しているから痛みが出る」ということを、そのまま私は受け入れざるを得ませんでした。そして、そのように思い込んでしまっていました。

その私の思い込みを、この加茂先生の本は、完全に払拭してくれました!!私の明るい未来が、はっきりイメージ出来るようになりました!!

この本に書いてあることは、私にとってうなずけることばかりでした。私がこれまで出会ってきた患者さんの中にも、手術をしても痛みがとれない方や、逆に痛みが強くなったり、新たな痛みが出てきてしまったりした方がいました

このとき私は、理学療法士になって、病院に勤務して、まだ2年弱でしたが、「何でもかんでも手術をすれば良いってものではないのでは・・・」と勘づき始めていました。そして、この加茂先生の本で、出会ってきた患者さんがなぜそうなったのか、すっきりと理解出来るようになりました。

私はこの本を読んで、「手術をする前に、痛みの原因は筋肉にあるかもしれないということを知って欲しい!筋肉の痛みは手術をせずに治すことが出来る!」ということを、加茂先生は訴えようとしているのだと感じました。

私の痛みにとって、加茂先生の理論、この本は、とても大きな支えになりました。おかげで大学病院の医師に言われた「手術をしなければ痛みは治らない」という言葉は、私の中でどんどん霞んでいき、とても小さなものになっていきました

ということで、私はこれまで通り、筋肉のお手入れと、姿勢や歩き方の修正をせっせと行っていきました。(^^)

今回のお話しのポイント

1.筋肉の痛みが欠落して間違った治療が行われる

股関節、腰、膝など、筋骨格系の痛みのほとんどは、筋肉の痛みだと考えられます。しかし、このことは、一般的にはほとんど知られていません。

その理由はいくつかあると思われますが、分かりやすい理由の一つに、医師が医学部で筋肉の痛みについて教えられていない、ということが挙げられます。医師が医学部で筋骨格系の痛みの原因として教えられているのは、レントゲン写真やCT画像、MRI画像などで直接見える、骨格の異常です。関節や骨などの異常です。

そして、医療で使われる疾患名も、このことに即したものになっており、変形性股関節症、股関節唇損傷、臼蓋形成不全、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離症、変形性腰椎症、変形性膝関節症、膝半月板損傷、といった言葉になっています。したがって、世間一般では、これらの言葉が広く浸透しており、これらが痛みの原因として認識されています。

これらの言葉を見て分かるように、世間に知れ渡っている疾患名の中には、筋肉に関する言葉は、一切含まれていません。このような疾患名から筋肉のことをイメージする人は、誰一人いないでしょう。このようなこともあって、筋骨格系の痛みの原因に筋肉の痛みがあるということは、ほとんどの人に知られていないのです。

したがって、医師も患者も、痛みの原因が筋肉にあるにも関わらず、何の疑いもなくそれとは関係ない不適切な治療を受け入れてしまっているのです。

医師や患者が痛みの原因として認識している関節や骨などの異常は、ほとんど手術でしか直すことが出来ません。ですので、股関節、腰、膝などの痛みを治すためには最終的には手術が必要、ということになってしまっているのです。

2.手術をするかしないか見極める

筋肉の痛みが原因ということは、基本的に、股関節、腰、膝の痛みに対して、手術は必要ない、ということです。ただ、骨格の位置関係が著しくズレてしまっている場合は、手術をした方が良いかもしれません。

なぜなら、骨格の位置関係が著しくズレてしまっていると、姿勢を保つときや歩くときなどに、筋肉に強い力が持続的に入ってしまうからです。すると、筋肉が損傷することになり、筋肉の痛みが出るようになるからです。このような場合以外は、手術をしなくても痛みは治るでしょう。

手術をするかどうかは、慎重に検討した方が良いです。なぜなら、手術をすると、元には戻せないからです。手術では、皮膚や血管、神経や筋肉など、様々な身体の組織を切ったり繋げたりします。そうすると、身体全体で協調して働いていた正常な機能が、失われてしまうことになります。すると、元の身体のベストなパフォーマンスが発揮できなくなってしまうのです。

手術をしたところが傷みやすくなってしまいますし、手術をしたところより末端の方、例えば、右の股関節を手術すると右脚全体の調子が悪くなりやすくなってしまいます。さらに、左右のバランスも崩れ、ひいては全体のバランスも崩れてしまい、様々なところに不調が出るようになってしまいます

ですので、股関節、腰、膝の痛みを治す目的で手術を検討する場合、本当に手術が必要な状態なのかどうか、しっかりと見極める必要があります。

3.安心と自信が最高の薬になる

私は、加茂先生の本と出会い、安心することが出来ました。そして、「手術をしなくても痛みを治せる!」と、自信が持てるようになりました。その後、私の股関節痛は、急速に治っていくことなりました。

痛みや病気は、安心と自信で、劇的に治っていくようになるのです!!

私はこのことを、身をもって経験しています。これまで私が診させて頂いてきた方々もそうでした。このことがいかに大事なことなのか、私は良く知っています。ですので、痛みや病気を最速最短で治すためには、安心や自信を与えてくれる人や物事と一緒にいるようにしましょう

逆に、不安や無力感を与えてくる人や物事からは、できるだけ離れるようにしましょう。医師を含め、医療従事者の中には、良かれと思ってか、不安を煽ってくる人もいます。安心したくて病院に行ったのに余計に不安にさせられた、なんてことは、意外と良くあるのではないでしょうか。

不安などのネガティブな心理は、痛みや病気を悪化させていきます。ですので、不安にさせられらた事は、できるだけ気にしないようにしましょう。あなたにとって必要なことは、そこにはありません。

次回予告

次回は、私が股関節痛になってからサーフィンに行ったことにまつわるお話しです。私は再びサーフィンをするために、準備として筋トレやストレッチをしていました。しかし、それらが仇となってしまったのです!その理由について、お話ししています。さらに、サーフィンの後にぎっくり腰になってしまったお話しもあります(苦笑)。

次回のお話しのポイントは、痛みに筋トレは厳禁痛みにストレッチも要注意痛みを感じない弊害別のところが痛くなってくる現象、といったことになります。

続きは、記事【股関節痛でもサーフィンできた!!】私の股節痛物語⑨

 

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