手術で股関節痛が消える本当の理由
★ふなこしの股関節痛コラム
僕はこれまでずっと「股関節の変形や軟骨のすり減りそのものは、股関節痛の直接的な原因ではない」とお伝えしています。
一方で、関節変形や軟骨すり減りを解消する人工股関節などの手術で、股関節痛が消えることがあります。なぜでしょうか?
その理由として考えられるのは、主に次の2つです。
- 麻酔による筋肉のこわばり解消
- 儀式による心理効果
手術をするときは、必ず麻酔をします。麻酔は、痛みを感じさせなくするためだけでなく、筋肉の力を抜かせるために行います。
股関節痛の最大の要因は「筋肉のこわばり」ですが、これは筋肉に力が入り続けて筋肉が硬くなっている状態のこと。
これによって筋肉内外の血管が圧迫されて血流が悪くなるために、股関節痛が発生します。
で、麻酔をすると筋肉の力が抜けて「筋肉のこわばり」が解消するので、股関節痛が消えることになります。
また、手術をするというのは、大きな決心が必要なことです。
このとき「手術をするのだから、これで股関節痛とはおさらばだ」といった、手術で絶対に治るという強い意識があると、その通りに股関節痛が消えたりします。
つまり、「手術」という儀式によって、治るという安心感や許可が自分に与えられるので、それらの心理的な効果によっても股関節痛が消えたりします。
このように、手術によって股関節痛が消えるのは、「麻酔」や「儀式」の効果によるものと考えられます。
で、これらの効果によってでも、手術をして股関節痛が消えるのは、僕は良いことだと思っています。
これをきっかけに、その後も股関節痛が出なくなれば、ある意味「手術で股関節痛が治った」と言えると思います。
一方で、手術をして股関節痛が消えても、しばらくして再発したり、反対側に痛みが出るようになったり、膝など他の部位に痛みが出るようになったりすることも、良くあります。
これは、手術をしても、筋肉がこわばる要因が解決されていないからです。心身ともに不健康なままだからです。
つまり、手術して股関節痛が消えて「はい、終わり」ということでもないのです。
ということで、手術で股関節痛が治ることもありますが、その後も、痛みや他の症状、病気に苦しみたくないのであれば「心身ともに健康になる必要がある」ということは、是非知っておいて頂ければと思います。
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