【理学療法士は痛みを治せない!?「部分」と「全体」の視点】私の股関節痛物語⑥

この記事は、記事【股関節痛を自分で治すチャレンジ開始!試行錯誤の日々】私の股節痛物語⑤の続きです。

理学療法士は痛みを治せない??「部分」と「全体」の視点

1.1回指導を受けただけでは体得できない

東京のセラピストが、名古屋から近くなる大阪で出張セラピーを行うことを知り、再度指導して頂こうと思い、2012年3月30日に大阪でセラピーを受けました。

そこでの彼のお話をまとめると、どうやら私の歩き方は、歩いている姿勢(見た目の姿勢)は悪くなかったのですが、筋肉の使い方が良くないということでした。お尻の筋肉、大殿筋とよばれる筋肉を、十分に使えていなかったようです。前回のセラピーでも大殿筋をよく使うように指導されていたのですが、使い方を若干間違っていたようです・・・。

彼は、大殿筋をしっかり使えるように、骨盤の動きを利用したエクササイズを教えてくれました。そのエクササイズをその場でやってみると、まったく上手く出来ませんでした。大殿筋を使えていない証拠です・・・。彼もこのエクササイズは、最初は上手くできなくて、練習をしてようやく出来るようになったとのことでした。

大阪から名古屋への帰り道、教えてもらったことを意識して、大殿筋に少し力を入れながら歩きました。教えてもらう前より、何となくしっかり歩けている感じがありました。右脚と身体が、少し繋がったような気がしました(笑)。

2.成果に対して疑問が浮かぶ

この骨盤のエクササイズ、暇を見つけては行っていました。1週間ほどでコツが分かってきました。最初は壁に手をついて何とか出来ていましたが、慣れてくると手ぶらでも出来るようになりました。

それとともに、大殿筋を使ってしっかり歩くことも出来るようになり、以前に感じていた“ギクシャクした感じ”はなくなっていきました♪早歩きも出来るようになり、痛みもさらに軽くなっていきました。(^^)

「それにしても、なぜ大殿筋を使うと痛みが軽くなり、しっかり歩けるようになったのだろうか・・・?

私はこのとき、理学療法士として2年間急性期病院で働いていましたが、学校や職場で学んだ知識だけでは、答えが出ませんでした。そこで、私の友人が勤めている病院のリハビリテーション科の技士長さん(理学療法士)に、お話しを伺おうと思いました。

3.一般的な理学療法士にはない視点

この病院でのリハビリは、一部分の症状や障害に対しても、身体全体を診ていく(例えば、肩に痛みがある場合でも、下半身の姿勢も診ていく)方針でリハビリを行っており、多くの成果を上げています。4月5日に、この技士長さんのお話を聞かせて頂くことが出来ました。

技士長:「例えば、ある仕事を4人で行うとしましょう。4人でやっとカバーできる仕事です。ここで、1人が何らかの事情で働けなくなってしまうとしましょう。すると、残りの3人で仕事をカバーしないといけなくなり、それぞれの負担が大きくなってしまいます。やがてその3人の誰かが疲労で身体を壊してしまいます。そうなると、仕事が滞ってしまいます。あなたの股関節ではこういうことが起きていたのではないでしょうか?」

:「なるほど!大殿筋が働けなくなってしまい、その他の股関節の筋肉に大きな負担がかかり、筋肉を傷めたり、正しい歩き方ができなくなったりして、股関節を痛めてしまったというストーリーが考えられるんですね。」

この技士長さんのお話を聞いて、健康にとっての正しい姿勢、歩き方のヒントは、ここにあるのだと感じました。

理学療法士が学校で学ぶ内容は、西洋医学に基づいたものですので、障害のある「部分」に焦点を定めて、その細部を調べて治療する、といった内容がほとんどです。

しかし、人間の身体は、「部分」だけで成り立っているものではありません。それぞれの「部分」が関係し合って、「全体」として成り立っているものです。

私はこの技士長さんのおかげで、人間の身体を理解するには「全体」の視点が必要だということに、初めて気づくことができました♪♪(^^)/

今回のお話しのポイント

1.正しく歩くために筋肉を鍛えるのは意味がない

歩き方が正しいかどうかは、実は見た目だけでは判断できないのです。筋肉をどのように使っているか、身体をどのように使っているかが、重要なのです。いくら綺麗な歩き方をしていても、筋肉に無駄に強い力が入っていれば、それは良くない歩き方なのです。

東京のセラピストは、私の歩き方を見て、「大殿筋の使い方が良くない」とアドバイスしてくれました。そして、大殿筋をしっかり使えるようなるためのエクササイズを教えてくれました。そのお陰もあって、私はしっかり歩けるようになっていきました。

ただ、ここで誤解して欲しくないことがあります。それは、大殿筋を鍛えて筋力を強くした訳ではない、ということです。大殿筋を使うことを意識できるようになった、ということです。そして、もっと言えば、大殿筋という単一の筋肉ということではなく、大殿筋の辺り、特にお尻の下側辺りを使うことを意識できるようになった、という方が正解です。

東京のセラピストは、ここまでの解説はしませんでしたが、その後、私自身が「歩く」ということについて学んでいった結果、このような結論に至りました。

歩くという動作は、一定の身体の動きのパターンが、連続して繰り返し行われるものです。常に身体が動いている中で、バランスを取って倒れないようにしながら、滑らかに前に進んでいくものです。この歩くという動作で、最も大切な要素は、身体の動きのスムーズな「流れ」です。

歩いているときの、途切れることのないこの「流れ」は、全身の全ての筋肉が、ベストなタイミングで絶妙に協調して働くことで、初めて可能になります。そしてこれは、無意識に行われているものなのです。「このタイミングでは、この筋肉に力を入れて・・・」なんて悠長なことは言っていられません。

ですので、正しく歩くための訓練として、特定の筋肉を鍛えようとすることは、ほとんど意味を成さないのです。すべきことは、この「流れ」を作り出せるよう、実際に歩いて練習することなのです。そして、この「流れ」を作り出せるようになるコツがいくつかあり、私の歩き方指導では、それをお伝えして練習して頂いています。

2.焦らずコツコツ地道にが成功の鍵

東京のセラピストから教えてもらった歩き方やエクササイズは、すぐには正しく出来ませんでした。時間をかけて、だんだんと出来るようになっていきました。彼自身も、エクササイズは最初は上手に出来なかったそうです。

このように、何か新しいことを習得するには、多かれ少なかれ時間がかかります。ですので、歩き方の練習は、なかなか上手に出来なくても、焦らずコツコツ地道に続けていくことが大切です。

3.痛みを治すために全体の視点は必須事項

本編でもお話ししたように、人間の身体を理解するには「全体」の視点が必要です。これには「心」も含まれています。ですので、痛みを理解するためにも「全体」の視点が必要なのです。

例えば、股関節痛を例にして、痛みに関わる身体の部位を挙げていくと、単純にイメージ出来るものでは、股関節、神経、脳でしょうか。股関節も神経も脳も、身体を循環している血液から酸素や栄養をもらっているので、血液を送っている心臓、血管も関わってきます。

さらに、酸素を血液の中に取り込む必要があるので、肺も関わってきます。同様に、栄養については、口、食道、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓なども関わってきます。

痛みは脳で感じているものですが、脳での感じ方は心の状態によって変化しますので、心も関わってきます。そして心は、日々の生活に大きく影響されていますので、生活そのものも関わってきます。

さらにさらに、心を除くと、以上に挙げたものは全て、細胞で出来ていますので、細胞も関わってきます。

このように、痛みには、心と体、生活など、ありとあらゆるものが関わっているのです。決して、股関節さえ良くすれば痛みが治る、ということではないのです。反対に、例えば、心を良くしただけで痛みが治る、ということもあるのです。

この「全体」の視点を持つことは、長引く痛みを根本的に治すためには、必須事項です。このことは是非知っておいて下さいね。(^^)/

次回予告

次回は、これまでの医師から引き継がれた、新しい医師による診察についてのお話しです。私はこの医師の診察によって、非常に貴重な経験や気づきを得ることが出来ました。

是非とも次回のお話しは読んで頂きたいのですが、要点を短い言葉でまとめると、股関節の荒れと痛みは関係ない医師は手術をしたい人であるネガティブ心理による無駄な痛みを防ぐ有名とか肩書は当てにならない医師による姿勢や歩き方のアドバイス、といったことになります。

続きは、記事【痛み患者の心理に配慮しない医師もいる】私の股関節痛物語⑦

 

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