【痛みを自分で治すために知るべき3つの原因と根本的なメカニズム】痛みのしくみ①

股関節、腰、膝の痛みに悩まされたとき、長引く痛みを自分で治したいとき、なぜその痛みが出ているのか、その原因を知りたいと思うのではないでしょうか??

私が股関節痛で手術宣告を受けたとき、まさにそうでした。「原因が分かれば治すことが出来る」、そういう気持ちで、専門書やインターネットで調べまくりました。

痛みの原因を知るには、痛みのメカニズムを知ることです。それも、まずは、根本的なメカニズムを知ることです。

今回の記事では、この根本的なメカニズムをお話ししていきます。その根本的なメカニズムにおいて、股関節、腰、膝の痛みの原因は、基本的にはたった3つだけということが分かります。

では、お話ししていきます。(^^)/

1.痛みの根本的なメカニズム、原因は、全て同じ

そもそもですが、股関節、腰、膝の痛みは、別々のメカニズムで出るのでしょうか??

股関節、腰、膝、別々の部位で別々の名前が付いていますが、同じくヒトの体の一部です。そして、同じく身体を動かす機能を担当している部位です。それぞれ関節があって、周りに筋肉や神経、血管などがあります。

股関節、腰、膝、実はそれらを構成しているものは、ほとんど同じなのです。異なるところとしては、例えば、腰には椎間板があり、膝には半月板があります。しかし、これらの異常が痛みに関係することは、基本的にはないと考えられます(これは常識とは真逆のお話しですが、このことについては、記事【軟骨すり減り、神経圧迫、半月板損傷と、股関節、腰、膝の痛みとの嘘】痛みのしくみ⑤でお話ししています)。

つまり、股関節、腰、膝の痛みのメカニズム、痛みの原因は、同じなのです!変形性股関節症、変形性膝関節症、半月板損傷、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、ぎっくり腰なども、痛みの基本的な原因は同じなのです。

さらにこのことは、股関節、腰、膝に限らず、身体の全てに当てはまります。ということは、痛みの根本的なメカニズム、基本的な原因を知れば、股関節、腰、膝の痛みだけではなく、全ての痛みに対して自分で治すことができてしまうのです。(^^)/

2.痛みが出るまでの基本的な過程

まず、痛みは、どのようにして出るのでしょうか??

基本的には、身体が傷つき、それを脳が感じることで、痛みが出ます。これは主に、神経の働きによるものです。この痛みが出る過程を、もう少し詳しくみてみます。

私たちの身体には、身体の損傷をキャッチするセンサー(痛みセンサー)が、皮膚や筋肉、内臓や血管など、ありとあらゆるところに備わっています。

この痛みセンサーは、神経の片方の先端に付いてます。神経のもう片方の先端は、脳の大脳へ繋がっています。

この痛みセンサーによって身体の損傷がキャッチされると、その情報が電気信号に変換されて、その電気信号が神経によって大脳へ伝えられていきます。そして、その電気信号が大脳にたどり着くと、「痛い!」という感覚が出ることになるのです。

これが痛みのメカニズムの基本中の基本です。股関節、腰、膝に限らず、どんな痛みでも、基本的にこのメカニズムで痛みが出るのです。ちなみに、痛みセンサーは、専門的には侵害受容器と呼ばれています。

このように痛みが出るメカニズムは、とてもシンプルです。ただ実際は、もう少し複雑なしくみになっています。

3.たった3つの痛みの基本的原因

痛みセンサーは、キャッチできる刺激(痛み刺激)の種類が決まっています。それは次の3種類です。

  • 機械的刺激
  • 熱刺激
  • 化学的刺激

機械的刺激とは、つねったり、叩いたり、引っ張ったり、切ったりといった、物理的な変形を加える刺激です。

熱刺激とは、43℃以上の高温や、15℃以下の低温のことです。身体がこの温度に触れると、「熱い」とか「冷たい」と感じるだけでなく、「痛い」と感じることが分かっています。

化学的刺激とは、体内で作られる特定の化学物質のことです。この化学物質は、身体の組織が損傷して炎症が起こっているとき、組織が酸素不足や栄養障害のときなどに作られます。

これらの痛み刺激が神経によって大脳に伝えられて、痛みが出ることになります。ちなみに、痛み刺激は、専門的には侵害刺激と呼ばれています。

ということで、この3種類の痛み刺激が、痛みの基本的な3つの原因ということになります。

4.3本の神経で痛みを伝える

出典:Michael Schünke 他:プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系,医学書院.2007.

この、痛み刺激を大脳に伝える神経ですが、一本の神経だけで伝えているわけではありません。何本かの神経によってバトンタッチしながら、刺激(電気信号)を大脳に伝えているのです。基本的には、3本の神経で大脳に伝えています。それぞれ次のように呼ばれています。

  • 一次侵害受容ニューロン
  • 二次侵害受容ニューロン
  • 三次侵害受容ニューロン

ニューロンとは、英語で神経細胞のことで、neuronと書きます。

一次侵害受容ニューロンは、先端に痛みセンサーが付いている神経で、もう片方の先端は脊髄まで伸びています。

二次侵害受容ニューロンは、脊髄から脳の間脳にある視床まで伸びています。脊髄で一次侵害受容ニューロンと接続しています。

三次侵害受容ニューロンは、視床から大脳まで伸びています。視床で二次侵害受容ニューロンと接続しています。

つまり、痛み刺激を大脳に伝える神経は、脊髄と視床でバトンタッチしているのです。

まとめ

以上のように、痛みは、3つの刺激、3本の神経、大脳で構成されているということが分かります。

今回の記事のお話をまとめます。

  • どこの痛みでも、痛みの出る根本的なメカニズムは共通している
  • 痛みは、痛み刺激痛みセンサーにキャッチされ、神経によって大脳に伝わることで出る
  • 機械的刺激熱刺激化学的刺激の3種類の痛み刺激が、痛みの基本的な原因
  • 痛みを伝える神経は、脊髄と視床でバトンタッチしている

 

股関節、腰、膝の痛みのメカニズム、原因として、まずはこれらの基本事項をおさえておいて下さいね。痛みの発生メカニズムをもっと詳しく知りたい方は、記事【痛みの神経と脳、一次痛と二次痛、外側系と内側系って、何だ?】痛みのしくみ⑪をご覧下さい。

長引く痛みを自分で治そうとするとき、このようなメカニズムを知っている方が、自信を持って取り組むことができ、より早く治っていきますよ。(^^)/

 

私のサポート「痛みセラピー」を利用して、股関節、腰、膝の長引く痛みを、自分自身で根本的に治したい方は、こちらのページをご覧下さいね。⇒https://feuno.com/apply-for-therapy


股関節、腰、膝の痛みセラピー
セラピーサロン『Feuno(フーノ)』名古屋
ふなこしのりひろ